商品の説明
●江戸明治和本●錦百人一首あづま織 稀書往来物 色刷り特装本
【判型】特大本1冊。縦284粍。
【作者】渡辺寛編・序。勝川春章(1世・李林・勝川祐助)画・序。猨山周之書。
【年代等】安永2年12月、勝川春章序。安永3年1月、渡辺寛序。安永4年1月刊。[江戸]雁金屋義助板。
【備考】分類「絵本・和歌」。彫工:井上新七郎。摺工:山本源七郎。『錦百人一首あづま織』は、序文を除く全頁色刷りの百人一首。歌仙絵も立ち姿を交えるなど独特なもの。和歌は猨山流の流麗な書。なお、2冊目本文の途中の白紙は封切紙の名残。挿絵を担当した勝川春章(1726-92)は、江戸中期の浮世絵師。宮川春水に師事し、勝宮川(カツミヤガワ)と号したが、のち宮川派より勝川派をおこして勝川を画姓とした。俗称を要助、のち祐助といい、別号には旭朗井(キョクロウセイ)・酉爾(ユウジ)・李林・六々庵などを用いる。作画期は明和年間(1764-72)とみられ、役者絵と美人画で独自な勢力を形成した。特に役者絵は、一筆斎文調とともに当時一流の絵師として評価され、鳥居派による旧来からの形式化した画風を革新し、似顔絵によって写実的な作風を示した。また美人画についても優れた技量を示し、美人画派として画系を保った宮川派の画法を一段と高度なものとした気品ある美人画を描いた。その代表作とされるものは、版本では一筆斎文調との合筆になる『絵本舞台扇』、北尾重政と合筆の『青楼美人合姿鏡(セイロウビジンアワセスガタカガミ)』などがあり、肉筆画では美人画の『雪月花』(三幅対)、『竹林七妍(シチケン)』『婦女風俗十二ヶ月』(全12幅対、うち2幅は歌川国芳が描く)などが知られる。なお、春章門下からは春好・春朗(葛飾北斎)・春英・春潮などの名手が輩出した(コトバンク参照)。
★原装・題簽付・状態概ね良好(表紙やや傷み・一部小虫補修)。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。★【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、110,000円(落丁・題簽欠)~1,078,000円(題簽破損)】。
商品の情報
カテゴリー本・雑誌・漫画 > 本 > その他商品の状態やや傷や汚れあり発送元の地域埼玉県